事業案内
事業内容
1. 鉄筋コンクリートセグメントの製造
鉄筋コンクリートセグメントは、圧縮力と経済性に優れるコンクリート、引張力に優れる鉄筋を主とした複合材料です。セグメント同士を結合する継手、シールドマシンで組立時に把持するエレクター、防水目的のシール溝、コーキング溝等を鋼製型枠で一体形成します。 コンクリートはスランプ8㎝程度の固練りですが、強力なテーブルバイブレーターにより密実に締固め、高品質の製品を製造しています。
2. 建築PCa部材の製造
当社の新しいチャレンジへの取組みとしゅて、一般社団法人プレハブ建築協会「PC部材品質認定」取得に向け、鋭意活動中。進化と深化の第一歩を踏み出しています。
シールド工法とセグメント
シールド工法とは
シールド工法は、地下水が豊富で地盤が比較的軟弱な都市部において、シールドトンネルを構築する代表的な工法です。 この工法は、シールドマシンという掘削機を使用して切羽の土砂を掘削・排土しつつ、後方で組み立てたセグメントリングを 反力として掘進し、その掘進量分の空間にシールドのテールで保護された中でセグメント(一般的には下図のようなA,B,K の3種類)を組み立て、その繰り返しによってトンネルを構築するものです。
シールド工法は、以下のような利点があるため、道路、地下鉄、共同溝、上下水道、地下貯留管等の都市部のトンネル の構築に多用されています。
- ・ほとんどの地盤に対応できる
- ・排水することなく、高地下水圧下においても施工可能である。
- ・トンネルの線形が複雑であっても施工可能である。
- ・長距離トンネルにおいても容易に施工できる。
- ・小口径から大口径まで、広範囲のトンネル寸法に対応可能である。
- ・トンネル断面は円形が主体であるが、複円形、楕円形、矩形等の特殊断面も対応可能である。
セグメントとは
セグメントは、セグメントリングを構成する、分割された環片状のブロックであり、一般に専門工場で製作されます。これを 円周方向に組み立ててリングを構成し、掘進に合わせて順次トンネル長手方向に結合してシールドトンネル(一次覆工)を 形成します。セグメントの材質による種別区分と適用範囲は、概ね以下のとおりです。
- ・鉄筋コンクリート(RC)セグメント
……中~大口径トンネル(汎用) - ・鋼製セグメント
……小~中口径トンネル(汎用) - ・コンクリート中詰め鋼製セグメント
……小~中口径トンネル(防食、内面平滑用) - ・合成セグメント
……中~大口径トンネル(重荷重用)
セグメントの形状寸法
セグメントの構造
セグメント継手技術
関東地方発明表彰 東京都知事賞
スライドコッター継手が(社)発明協会主催の「平成22年度関東地方発明表彰」において「シールドトンネル用RCセグメントの締結具」(特許第4439131号)の名称で東京都知事賞を受賞しました。
継手金物の種類
継手位置 | セグメント継手 |
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名称 | コッター継手 |
形状 |
継手位置 | リング継手 |
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名称 | クイックジョイント |
形状 |
セグメント組立手順
技術(工法)の特徴
組立作業の高速化
セグメントの位置決め及び締結動作が簡素化されることで組立作業の平易化かつ高速化を実現しました。
コッター継手:セグメントの位置決めとセグメント継手、リング継手を同時に締結できるため、組立時間の大幅な短縮を可能としました。
品質の向上
セグメントの断面欠損が小さいことから配筋が有利であり、セグメント本体に弱点を持ちません。
トンネル内面の平滑化の対応
コッター継手:穴埋め工が不要です(継手金物のトンネル内面への露出は一切無し)。
継手締結の安全性の向上
セグメント組立作業において、高所作業、狭隘作業がボルト継手に比べ少なく、継手締結の安全性が向上します。
施工事例
TEL.0537-74-4624
FAX.0537-74-4625